「おすすめの〇〇を教えて」と ChatGPT に聞く人が増え、AI アシスタントが商品やサービスを選ぶ入口になりつつあります。AI は自分の記憶だけで答えているのではなく、質問のたびにウェブを検索し、ページを読んで回答を組み立てます。つまり、AI に引用されるかどうかは、AI のクローラーがあなたのページを読めるか、そして読んだときに必要な事実が文章として書いてあるかで決まります。この記事では、そのための設定を順に説明します。
1. AI クローラーを拒否していないか確認する
主な AI サービスのクローラーは次のとおりです。robots.txt でこれらを Disallow していると、AI の回答にはまず出てきません。
| OpenAI(ChatGPT) | OAI-SearchBot(ChatGPT の検索・引用用)、ChatGPT-User(利用者の指示で読みに来る)、GPTBot(学習用) |
|---|---|
| Anthropic(Claude) | ClaudeBot、Claude-User、Claude-SearchBot |
| Perplexity | PerplexityBot、Perplexity-User |
| Google(AI による概要、Gemini) | Googlebot(通常の検索と共通)、Google-Extended(学習用の制御) |
| Microsoft(Bing Copilot) | Bingbot。ChatGPT の検索も Bing のインデックスを使うことがある |
注意点として、Cloudflare など一部の CDN は、新しいサイトで「AI クローラーをブロックする」設定が初期状態でオンになっていることがあります。管理画面の Bot 設定を確認してください。また、サイトが Bing に登録されていないと、ChatGPT の検索結果にも出にくくなります。Bing Webmaster Tools に Google Search Console の設定を取り込む機能があるので、数分で登録できます。
2. robots.txt で意思を明示する(Content Signals)
2025年から、robots.txt に「検索には使ってよい」「AI の回答への利用は可」「学習には使わない」といった意思を書く Content Signals という書式が使われ始めています。例は次のとおりです。
User-agent: *
Content-Signal: search=yes, ai-input=yes, ai-train=no
Allow: /
Sitemap: https://example.co.jp/sitemap.xml
ai-input=yes が「AI の回答に使ってよい」という意味で、引用されたいなら yes にします。学習への利用(ai-train)は別に判断できます。
3. llms.txt を置く
/llms.txt は、サイトの概要と主要ページの一覧を Markdown で書いた、AI 向けの案内ファイルです。人間向けのサイトマップのようなもので、AI がサイト全体を素早く把握できます。
# 会社名 — 一言でサービスの説明
> 2〜3文の説明。誰向けに、何を、いくらで。
## 主要ページ
- [料金](https://example.co.jp/pricing): プランと価格
- [よくある質問](https://example.co.jp/faq): 導入前の疑問
- [会社概要](https://example.co.jp/company): 所在地、代表者、沿革
Sotomuke が配信するサイトでは、翻訳ページ全言語の一覧を含む llms.txt が自動で生成され、各ページの HTTP ヘッダーからも参照されます。
4. 事実を「文章」で書く
AI が引用するのは、ページ本文に書かれた文章です。料金表が画像だけ、営業時間がバナーの中だけ、特徴がスライドの中だけ、という状態では AI には伝わりません。次の項目は、本文のテキストとして書いておきます。
- 何を、誰に、いくらで提供しているか(価格は数字で)
- 所在地、営業時間、連絡先
- 他との違い(「〇〇に対応」「〇〇不要」など、比較に使われる事実)
- よくある質問と答え(質問文をそのまま見出しにする)
5. 構造化データ(JSON-LD)を入れる
ページの内容を機械が読める形で添える仕組みです。会社情報は Organization、店舗なら LocalBusiness、商品やサービスは Product や SoftwareApplication、質問と答えは FAQPage、記事は Article を使います。価格・営業時間・所在地を構造化しておくと、検索エンジンと AI の両方が誤りなく拾えます。
<script type="application/ld+json">
{ "@context": "https://schema.org", "@type": "LocalBusiness",
"name": "店名", "url": "https://example.co.jp/",
"address": { "@type": "PostalAddress", "addressLocality": "京都市", "addressCountry": "JP" },
"openingHours": "Mo-Su 11:00-22:00", "priceRange": "¥¥" }
</script>
6. 多言語ページを用意する
AI は質問された言語で検索し、その言語のページを優先して読みます。英語で「best ryokan in Kanazawa」と聞かれたとき、英語のページがなければ引用されにくくなります。言語ごとに URL があり、サーバーから翻訳済みの HTML が返る構成にします(ブラウザで差し替えるウィジェットでは AI クローラーには日本語のまま見えます)。hreflang で言語版を関連付けておくと、検索エンジン側の扱いも整います。
7. Markdown でも配信する(任意)
一部の AI エージェントは、HTML より軽い Markdown を Accept: text/markdown というリクエストで求めます。対応すると、AI がページを読む際のノイズが減ります。Sotomuke が配信するページは、このリクエストに対して自動で Markdown を返します。
確認方法
- ChatGPT で「〇〇(自社名)について教えて」「〇〇市でおすすめの〇〇は?」と聞き、自社サイトが引用されるかを見る。引用元のリンクが表示されます。
- Bing で
site:example.co.jpと検索し、ページが登録されているかを見る。 - Search Console と Bing Webmaster Tools で、インデックス状況とクロールエラーを確認する。
Sotomuke で公開した翻訳ページには、言語別 URL・hreflang・サイトマップ・llms.txt・Content Signals・Markdown 配信が最初から含まれています。日本語サイトのこれらの設定は、上の手順でサイト側に追加してください。
Sotomuke で試す
日本語サイトのURLを貼るだけで、トップページを翻訳したプレビューを無料で作成します。CMSの改修やタグの設置は不要です。公開は月額¥4,980から、最低契約期間なし。
