「サイト 多言語化 ツール」で検索すると、製品名の一覧が並びますが、本当に違いが出るのは製品名ではなく翻訳をどこで適用するかという仕組みです。仕組みが同じなら、できること・できないことはおおむね同じです。この記事では4つの型に分けて説明し、最後に契約前に確認すべき質問を挙げます。各製品の料金や機能は変わるため、ここでは仕組みの説明にとどめ、最新の条件は各社のサイトで確認してください。
型1. JavaScript タグ型(ブラウザで差し替える)
サイトに1行のタグを設置し、訪問者のブラウザで文字を翻訳後の言語に差し替えます。shutto翻訳や Weglot のタグ設置方式、WOVN.io のスクリプト方式などがこの型です。導入は最も簡単で、どんなサイトにも貼れます。
- 長所: 導入が早い。サイトのデザインをそのまま使える。
- 注意点: 差し替えがブラウザで起きる構成では、検索エンジンや AI のクローラーが受け取る HTML は元の言語のままになりやすい。SEO 対応として言語別URLを別に出力するプランを持つ製品もあるので、「クローラーが翻訳後の HTML を受け取るか」を必ず確認する。翻訳はページが開かれたときに適用されるため、表示の一瞬だけ原文が見える「ちらつき」が出ることがある。
型2. プロキシ型(本番ドメインの前に翻訳サーバーを置く)
サイトへのアクセスを翻訳サーバー経由にし、通過する HTML を翻訳して返します。言語別のドメインやパスを本番ドメイン上で持てるため、SEO には強い構成です。WOVN.io のプロキシ方式などが該当します。
- 長所: クローラーは翻訳済みの HTML を受け取る。言語別URLを本番ドメインに置ける。
- 注意点: 本番ドメインの DNS や CDN の設定変更が必要で、ネットワーク構成に関わるため、情報システム部門や制作会社の作業になる。翻訳サーバーが止まるとサイト全体に影響する構成になりうる。
型3. CMS プラグイン型(CMS の中で言語版を持つ)
WordPress の WPML・Polylang・Bogo などのように、CMS の中に言語ごとのコンテンツを持ちます。翻訳文は自分で入力するか、機械翻訳サービスと連携します。
- 長所: コンテンツ管理が CMS の中で完結する。言語別URL・hreflang をプラグインが出力する。
- 注意点: WordPress 以外では選択肢が少ない。プラグインとテーマの互換性、更新のたびの検証が必要。STUDIO・Wix・Jimdo などのサービス型 CMS では使えない。
型4. 別配信型(翻訳済み HTML を別のサブドメインで配信する)
公開されている日本語ページを取得して翻訳し、翻訳済みの HTML ページを global.example.co.jp/en/ のような別サブドメインで配信します。Sotomuke がこの型です。日本語サイトには一切変更を加えず、DNS に CNAME レコードを1件追加するだけで公開できます。
- 長所: CMS やホスティングを問わない。クローラーは翻訳済み HTML を受け取る。翻訳サービスに障害があっても日本語サイトは無関係。日本語サイトの更新を検出して差分だけを再翻訳する。
- 注意点: 言語版は本番ドメイン直下(example.co.jp/en/)ではなくサブドメインになる(CDN で転送すれば直下にも置ける)。ログインが必要なページや、JavaScript だけで描画される内容は翻訳できない。
4つの型の比較
| JSタグ型 | プロキシ型 | CMSプラグイン型 | 別配信型 | |
|---|---|---|---|---|
| 導入作業 | タグ1行 | DNS/CDN の変更 | プラグイン導入・テーマ対応 | DNS に CNAME 1件 |
| 対応 CMS | すべて | すべて | 主に WordPress | すべて |
| クローラーが受け取る HTML | 構成による | 翻訳済み | 翻訳済み | 翻訳済み |
| 言語別 URL | プランによる | 本番ドメイン上 | 本番ドメイン上 | サブドメイン(転送で直下も可) |
| 日本語サイトへの影響 | タグ分の読み込み | 経路が変わる | プラグイン分の負荷 | なし |
| 更新への追従 | 自動 | 自動 | 手動または連携 | 自動(差分再翻訳) |
契約前に確認する7つの質問
- 英語で Google 検索したとき、英語ページが英語のまま検索結果に出ますか?(クローラーが翻訳済み HTML を受け取る構成か)
- 言語ごとの URL と hreflang は出力されますか?サイトマップは?
- 日本語サイトを更新したとき、何がいつ反映されますか?手作業はありますか?
- 訳文を文単位で修正して固定できますか?社名・製品名の用語集はありますか?
- 画像の中の文字(バナー、メニュー)はどう扱われますか?
- 料金は何で決まりますか?(ページビュー、ページ数、言語数、文字数)翻訳量が増えたときに想定外の請求がありませんか?
- 解約したら何が残りますか?訳文を持ち出せますか?
Sotomuke の答えはよくある質問にまとめています。仕組みの詳細はWordPress・STUDIO・Wix・Shopify との併用、検索エンジンへの伝え方はhreflang とはを参照してください。
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