海外のお客様や求職者、取引先から「英語のページはないのか」と聞かれて、ホームページの英語化を検討する会社が増えています。選択肢は大きく4つあり、初期費用と月々の運用、そして「Google や AI 検索で英語ページが見つかるか」が大きく違います。この記事では、それぞれの方法を同じ軸で比べます。
1. 翻訳会社に依頼して英語サイトを別に作る
いちばん昔からある方法です。翻訳会社に原稿を渡し、制作会社に英語版のページを作ってもらいます。仕上がりの品質は高く、デザインも自由ですが、ページ単価で費用がかかり、日本語サイトを更新するたびに英語版も手作業で直す必要があります。更新が追いつかず、英語版だけ古い情報のまま、という状態になりがちです。
| 向いている会社 | ページ数が少なく、更新がほとんどない。コーポレートサイトの会社概要・事業紹介だけを英語化したい。 |
|---|---|
| 費用の目安 | 翻訳はページあたり数千円〜数万円、制作費が別途。更新のたびに同じ費用が発生。 |
| SEO | 独立したHTMLページなので検索エンジンには最適。ただし hreflang の設定は制作会社に依頼が必要。 |
2. CMS の多言語プラグインを使う(WordPress の WPML、Polylang など)
WordPress であれば、WPML や Polylang のようなプラグインで言語ごとの記事を管理できます。自分で翻訳文を入力する(または機械翻訳と連携する)前提で、サイト内に言語版が増えていきます。CMS を自分で運用している会社には馴染みやすい一方、プラグインの更新・互換性の維持、テーマ側の対応、表示速度への影響など、サイト全体に手を入れる作業が発生します。STUDIO や Wix、Jimdo のような作成サービスでは、プラグインが使えないか、機能が限られます。
| 向いている会社 | WordPress を自社で運用し、担当者が翻訳文を管理できる。 |
|---|---|
| 費用の目安 | プラグインのライセンスは年額数千円〜数万円。翻訳作業は別。設定・保守は制作会社に依頼することが多い。 |
| SEO | 設定次第で良好。言語別URLと hreflang をプラグインが出力する。 |
3. JavaScript タグ型の翻訳ツールを入れる
サイトに1行のスクリプトタグを貼ると、訪問者のブラウザ上で文字を翻訳後の言語に差し替える方式です。導入が簡単で、サイトを変えずに多言語表示ができます。注意したいのは検索エンジンの扱いです。多くのツールは原則として「ブラウザ上で差し替える」ため、Google やAIのクローラーが受け取る HTML は日本語のままになることがあります。SEO 対応のために言語別URLを提供するプランを用意しているツールもあるので、「英語ページが英語で検索されて出てくるか」を契約前に確認してください。
| 向いている会社 | まず来訪者に多言語で読んでもらえれば十分。検索流入は重視しない。 |
|---|---|
| 費用の目安 | 月額課金が中心。言語数やページビューで変わる。 |
| SEO | ツールとプランによる。ブラウザ側で差し替えるだけの構成では、英語で検索されても出てこない。 |
4. 翻訳済みの HTML を別のサブドメインで配信する
日本語サイトの公開ページを取得して翻訳し、翻訳済みの HTML ページを global.example.co.jp/en/ のような別のサブドメインで配信する方式です。日本語サイトには一切手を入れず、DNS に CNAME レコードを1件追加するだけで公開できます。各言語ページはサーバーから翻訳済みの HTML として返るため、Google・Bing・AI検索のクローラーがそのまま読み取れます。日本語サイトを更新すると、変更されたページだけを自動で再翻訳します。Sotomuke はこの方式です。
| 向いている会社 | WordPress・STUDIO・Wix など CMS を問わず、サイトを改修せずに、検索で見つかる英語ページを持ちたい。更新が続くサイト。 |
|---|---|
| 費用の目安 | Sotomuke の場合、100ページ・3言語で月額¥4,980(税別)、初期費用なし。 |
| SEO | 言語別URL・canonical・hreflang・サイトマップが自動生成され、Search Console への登録まで自動。 |
比較表
| 翻訳会社+別サイト | CMSプラグイン | JSタグ型 | 翻訳済みHTML別配信 | |
|---|---|---|---|---|
| サイト側の改修 | 新規制作 | プラグイン導入・テーマ対応 | タグ1行 | なし(DNS1件) |
| 日本語サイト更新時 | 手作業で反映 | 手作業または連携 | 自動 | 自動(差分だけ再翻訳) |
| 検索エンジン・AIの読み取り | ◎ | ◎(設定次第) | △(構成次第) | ◎ |
| 訳文の修正 | 制作会社に依頼 | CMS上で編集 | 管理画面で編集 | 管理画面で文単位に編集・固定 |
| 初期費用 | 高い | 中 | 低い | なし |
決め方の目安
- 英語で検索されたときに出てきてほしいなら、英語ページが「サーバーから英語の HTML として返る」方式(1・2・4)を選びます。JSタグ型は言語別URLを出力できるプランかどうかを確認してください。
- 日本語サイトを今後も更新するなら、差分を自動で反映できる方式(3・4)でないと、英語版が置き去りになります。
- サイトを改修したくない、CMS が STUDIO や Wixなら、サイト側の作業が不要な方式(3・4)が現実的です。
- 固有名詞や言い回しを統一したいなら、用語集と文単位の編集ができるかを確認します。
英語だけでなく、中国語(簡体字・繁体字)や韓国語、ベトナム語も同時に用意したい場合は、言語ごとに費用が増えない方式のほうが長期的に安くなります。インバウンド向けの考え方はインバウンド集客のためのサイト多言語化にまとめています。検索エンジンへの伝え方はhreflang とはを参照してください。
Sotomuke で試す
日本語サイトのURLを貼るだけで、トップページを翻訳したプレビューを無料で作成します。CMSの改修やタグの設置は不要です。公開は月額¥4,980から、最低契約期間なし。
